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脊髄損傷を負われた方とそのご家族へ

この「脊髄損傷を負われた方とそのご家族へ」は、脊髄損傷というけがを負い、これから社会の生活に戻る準備をされる方のために役に立つと思われる情報です。

急性期医療機関と社会復帰を担当する医療機関

時代とともに医療の制度が変わる中、我が国における脊髄損傷のリハビリテーション医療のシステムも変更を余儀なくされました。以前は受傷後、搬送された医療機関で脊椎手術などの急性期医療を受け、その後も同じ医療機関で家庭や職場に戻るまでリハビリテーションをするのが普通でした。ところが、医療の内容が高度になるにつれ医療機関の役割分担が生じ、今では急性期医療を行う医療機関とその後の社会復帰までを担当する医療機関は明確に分かれています。したがって、多くの方は、急性期医療を受けた後は他の医療機関に移り(「転院」といいます)、社会復帰のためのリハビリテーションを継続しなければなりません。

吉備高原医療リハセンターの5年間の実績

吉備高原医療リハセンターは、社会復帰までを担当する専門医療機関です。当センターで入院をしてリハビリテーション治療を受けておられる70~80%は、けがや病気で脊髄損傷を負われた方です。けがによる脊髄損傷(「外傷性脊髄損傷」といいます)を負われた方に対する過去5年間(平成21年~25年度)にリハビリテーション治療を受け社会復帰された方は224名でした。頸髄損傷(四肢麻痺:手足の麻痺)の方が153名、胸髄、腰髄損傷(対麻痺:胸腹部と下半身の麻痺)の方が71名です。ほとんどの方が、急性期医療を終えて転院されてきています。詳しい実績はこちらに

脊髄損傷者のリハビリテーション

脊髄のけがや病気の場合、麻痺が回復する方もおられますが、程度の差こそあれ通常は残存します。リハビリテーション医療では、病気やけがの治療だけでなく、社会に戻るためのあらゆる準備を、その方に適切な期間を設定して行います。当センターは、これを実践している専門病院で、リハビリでは以下のことを行っています。

  1. 手足の麻痺を補う生活方法(「歩くことが困難ならば車いすを使う」など)を獲得するための訓練を行います。
  2. 脊髄損傷には麻痺以外の合併症(直腸や膀胱、皮膚、体温調整、血圧に関するもの)が生じますが、社会に戻った時にご自分もしくは介護者の方自身で、その管理ができるような技術や知識の習得を行います。
  3. 生活様式が変わることに対する生活環境の整備(家屋の改造など)や学校や職場との調整なども支援します。

吉備高原医療リハセンターの特色

今、これを読んでいただいている脊髄損傷を負った方やご家族は、社会に戻れるのかを非常に心配し、不安に思っていらっしゃると思います。過去に当センターにて医療を受けていただい方々も、最初は同じようなお気持ちでした。ただ、当センターの過去5年間の結果を見ていただいてもおわかりになるように、多くの方がリハビリテーションの訓練に励み、合併症の管理を身につけ、障害を残しながらも社会に戻られています。当センターには、国立吉備高原職業リハビリテーションセンターが隣接しており、職業復帰のためのリハビリテーション医療にも力を注いでおります。特に若くて、自立度の高い日常生活が将来予想される方の場合は、当初からお仕事や学校に戻ることを全職員が当たり前として考えている病院です。

吉備高原医療リハビリテーションでリハビリを希望される方

急性期医療を受けておられる方、あるいはそれが終了し、次のステップを考えなければならないが、どうしてよいかおわかりにならない方、是非、下記にご連絡下さい。遠方の方もご心配は不要です。過去5年間の治療成績からもお分かりになりますように、外傷性脊髄損傷を負われた方の50.9%が岡山県以外から来られています。また、医学的な理由で当センターへの受診が困難な場合、中国四国地区、近畿地区であれば、入院中の医療機関のお許しがあれば、こちらからお伺いし直接説明できる場合もございます。当センターで入院にてリハビリテーション治療を受けていただくのがよいのか診察をさせていただきます。

お問い合わせ先

吉備高原医療リハビリテーションセンター 相談室

TEL: 0866-56-7046(直通)

月曜日~金曜日(祝祭日・年末・年始を除く)

8:30~17:00

e-mail: soudan@kibirihah.johas.go.jp