「介助犬が持てないのは、介助犬の世話が自分でできないと思うから」・・という調査の結果が、昨年の大学生の研究で出ました。確かに犬にはいろいろ世話が必要です。
いただく質問の中でも、トップは犬の世話についてです。
介助犬の世話はユーザー自身がすることが基本です。指が使えず、握力もない、そんな場合は他の生活動作同様に自助具を作ります!
排泄はユーザーの合図でペットシーツにするので、それを回収するためのループやリーチャーを用意したり、介助犬自身がごみ箱に持っていくように練習したりすることもあります。
介助犬普及推進室(わんこの手)
介助犬普及推進室ニュース Vol.13
「介助犬の世話の工夫」
ブラシ固定用自助具 |
ブラッシング用台 |
リード脱着用装置 |
ケープを脱着するためのループ |
毎日のブラッシングのブラシも上の写真のように手につけたり、台を作成したりします。リードの脱着にはこのような装置をつけることもできます。シャンプーは家族がされたり、トリミングに頼んだりします。ダイキチ君のシャンプーは奥様がされますが、お風呂場の外で藤原さんが監督をしているそうですよ。
このように、できない部分の世話を家族に頼んでも、世話のリーダーはユーザー自身ということが大切です。「でも、自分のことだけでも家族に手をかけているのに、犬まで・・」最初はそう思われる方がほとんどです。でも、例えば1時間介助犬の世話を手伝ってもらっても、4時間の単独行動が介助犬とできるようになったら??それが毎日積み重なれば、どれほど自立が進んでいくか、よくわかりますね!