リハビリテーションの対象
- 中枢性・末梢性麻痺(脊髄損傷、脳血管障害、頭部外傷、神経麻痺など)
- 四肢・脊柱の障害(四肢切断、外傷、関節疾患など)
当センターでは、いずれの対象にも、以下のような考え方でリハビリテーションを行います。
当センターでは、いずれの対象にも、以下のような考え方でリハビリテーションを行います。
国連障害者に関する世界行動計画では、リハビリテーションを下記のように定義しています。
リハビリテーションの定義
障害を負った人に対して精神的、身体的かつ社会的に最も適した機能水準の達成を可能にすることにより、各個人が自らの人生を変革するための手段を提供してゆくことを目指す、目的志向的かつ時間を限定した過程を意味する。
国連障害者に関する世界行動計画 1982
当センターのリハビリテーション医療は、人生の中途で新たに障害をもつようになった方々を対象に、一定の期間内で、客観的に適正な到達可能ゴールを設定し、社会復帰へと進めていく治療です。「社会復帰」とは、入院生活を終えて退院し、それぞれの方にふさわしい生活の場(職場・学校、家庭、生活のための施設など)に復帰することです。
などを、担当医が総合的に判断し、リハビリテーション治療の機能的(機能障害・活動の制約のレベル)および社会的(参加の制限のレベル)ゴールを決めます。これをご本人・ご家族に説明します(リハビリテーションに関するインフォームド・コンセント)。同意が得られたら治療のプログラムを作り、チームアプローチによるリハビリテーション治療を進めていきます。
当センターのリハビリテーションの流れでは、まず、入院前に、評価、ゴール設定、リハビリテーション治療の機能的、および社会的ゴールの説明を行います。 入院後、治療のプログラムに従い、チームアプローチによるリハビリテーション治療が行われます。リハビリテーションが実施されている間、初期評価(ゴール設定の妥当性の評価)、中間評価(ゴール達成の可能性の評価)、最終評価(ゴールの維持の可能性の評価)が行われます。この間、頻回に患者さんと当センターのスタッフ、およびスタッフ間でコミュニケーションをとり調整をしつつゴールの達成を目指します。
社会的ゴールとしては、社会的自立による一般就労、家庭内自立、家庭内介助、施設内自立による在宅就労、福祉的就労、施設内介助等があります。
当センターのリハビリテーション治療の特徴は、機能的ゴールを達成するだけでなく社会的ゴールの達成と、達成したゴールの維持をリハビリテーション治療の目標とし、この目標を患者さんと共有することにあります。
当センターでは、入院決定前に、外来評価、ゴール設定、リハビリテーション治療の機能的、および社会的ゴールの説明(インフォームド・コンセント)を行います。
リハビリテーション治療開始前に、社会復帰後の社会資源の情報提供(社会福祉施設や就労の場など)、住環境設定を実施する場合があります。
治療開始後も一般的なリハビリテーション訓練に加えて、住宅改造の支援(住宅改造のための3Dシミュレーション)、自己管理教育、職リハとの連携による職業リハビリテーション、プレッシャー・クリニック、在宅就労支援プログラムなどを、社会的ゴール達成と社会生活の維持を目標として実施していきます。
ご了承のほどよろしくお願いいたします。
◆お問い合わせ先
吉備高原医療リハビリテーションセンター 地域医療連携室
Tel 0866-56-7046 Fax 0866-56-7148
E-mail:soudan@kibirihah.johas.go.jp
月曜日~金曜日(祝祭日・年末年始を除く)
8:30~17:00