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中央リハビリテーション部

医療用ロボットスーツと電動義手

上皇上皇后両陛下 歩行介助装置を視察(2017/10/18)

 上皇上皇后両陛下が歩行介助装置をご視察されました。紹介されたのは、当センターの患者さんです。
 記事の続きはこちらから! ( へ移動します)

医療用ロボットスーツと電動義手について

 当センターでは、ReWalkとFREE Walkという脊髄損傷者用の医療用ロボットスーツと電動義手の研究を行っています。
 医療用ロボットスーツは、今後普及すると思われる脊髄再生医療前後の機能トレーニングに重要な役割を果たすと考えられています。その中で脊髄損傷者用に開発されているReWalkとFREE Walkについてご紹介いたします。
 また、電動義手は上肢を切断された方の日常生活や職場復帰に大きな手助けとなることが期待されています。その電動義手と簡単に訓練内容をご紹介いたします。

ReWalk実施して4年経過

ReWalkは歩行機能をサポート

 イスラエルのReWalk Robotics社が脊髄損傷者の歩行再建のために開発された外骨格型ロボット歩行装具です。骨盤左側に配置された傾きセンターが、体幹の傾きを感知することで股継手・膝継手のモーターを駆動させ、交互に下肢を振り出します。時計型のコミュニケーターにて、起立・着座・歩行の駆動モードを選択します。バックパックには制御用基板とバッテリーが配置されており、連続3.5時間程度使用できます。
 ReWalkにはバランスを維持する機能を備えておらず、対象者自身が両側のロフストランド杖を用いてバランスを保つ必要があります。

使用対象疾患
・身長が160cm~190cm
・体重が100㎏以下
・ロフストランドクラッチの使用が可能な方

適応基準外
・著しい関節障害がある方
・重度な痙縮がある方
・骨密度が著しく低下した方
・妊娠中の方
・認知障害の方
上記を満たした方でも医師の判断により実施できない場合があります


業績
  • 2014年9月から17名(C8~L1)に実施しました。
  • 実施者の3名がBasicCourse取得、8名がAdvanceCourse取得しました。
  • 実施者の5名が中止
  • Rewalkトレーナーのライセンスを取得したPTが3名在中しています。

操作方法

申し込み~実施までのフローチャート


FREE Walk導入しました

FREE Walkは歩行機能をサポート

 FREE Walkは、脊髄損傷の方が再び立って歩くことをサポートするために開発された外骨格型の福祉用歩行支援ロボットです。これを装着しトレーニングをすることで、下半身が完全に麻痺していても、「立つ」、「歩く」、「座る」といった動きが可能となります。
 内臓のコンピューターへ無線接続したタブレットを通じて、歩行の性状を各個人に合わせて瞬時に調整することで、スムーズで自然な歩行を実現します。

対象者
・身長が150cm~190cm
・体重が100㎏以内
・ロフストランドクラッチの使用が可能な方

適応外
・著しい関節障害がある方
・重度な痙縮がある方
・骨密度が著しく低下した方
・妊娠中の方
・認知障害がある方
上記を満たした方でも医師の判断により実施できない場合があります



筋電(電動)義手とは

 筋電義手とは、筋肉が収縮するときに発生する電圧(筋電信号)を使用して義手に組み込まれた電動モータを制御して機械的な指(手先具)などを開いたり閉じたりする義手のことで正式には筋電電動義手といいます。

電動義手写真

 利点は、強い把持力、いろいろな姿勢でハンドを開閉できることです。欠点は、他の義手に比べ重量が重く、高価であることです。
 公費により支給を受けるためには、病院で訓練を受けて筋電義手の操作を習得し、仕事や日常生活などで使用する必要があります。
 当センターでは、筋電義手にはドイツのオットーボック社製のパーツを使用しております。手先具は、手の形をしたハンド型と作業用に特化したフック型の2種類あります。

(a)ハンド型
左はハンドの中身

(b)フック型(グライファー)
左はハンド閉&リスト屈曲
右はハンド開&リスト中間位

筋電義手の手先具(オットーボック社webサイトより)

訓練の実際(作業療法)

【筋電信号の出力分離練習】

 一般的に筋電義手は、2つの筋肉からの筋電信号で手先具を開閉します。筋電訓練装置(MyoBoy:オットーボック社製)を用い、筋肉の収縮にて発生する筋電信号の十分な出力や分離が円滑に行えるように練習します。

筋電訓練装置

電極(屈曲筋)

電極(伸展筋)

【基本操作練習】

 筋電信号の出力や分離が習熟したら、実際に義手を装着し、座位や立位等様々な姿勢や肢位で手先具の開閉を正確に行えるよう反復練習します。

【両側動作練習】

 片手切断の場合、義手は補助として使用するため、両側上肢での動作習熟を目指します。

【日常生活動作練習】

 患者さんのニーズに合わせ、筋電義手を就労や生活動作の中で使えるよう支援します。